試験勉強最初の一歩<前編>
登録販売者受験へ向けての道を歩む皆さんへのアフロ先生によるサポートブログ、前回は「受験勉強を始める前にやる事」についてお話しました。
第3回目となる今回のテーマは「試験勉強最初の一歩<前編>」です。
※しっかりと読んでいただきたいので、<前編/後編>にてお伝えします。
ステップ1「最初の心構え」<前編>
ステップ2「効果的な勉強法」<前編>
ステップ3「計画をたてる。でも拘らない」<後編>
ステップ4「お気に入りの参考書を選ぶ」<後編>
ステップ5「勉強環境を整える」<後編>
ステップ6「仲間を見つける」<後編>
ステップ1「最初の心がまえ」
登録販売者の試験範囲は、大きく5つに分類されます。
1 医薬品に共通する特性と基本的な知識 20問
2 人体の働きと医薬品 20問
3 主な医薬品とその作用 40問
4 薬事関係法規・制度 20問
5 医薬品の適正使用・安全対策 20問
試験全体で120点満点です。各分野20点ずつの配点なのですが、3の「主な医薬品とその作用」の配点が40点と倍であることがポイントです。それぞれの勉強法のポイントについては、来月以降でお話ししていきます。
さて、受験を決意されたあなたは、医療事務などとして病院や薬局等で働いていたり、働いた経験がある方かもしれません。また、ドラッグストアなどで、既に登録販売者の方と一緒に働いた経験がある方もいるかもしれません。
このような、方々は、
1 医薬品に共通する特性と基本的な知識 20問
3 主な医薬品とその作用 40問
など、比較的、取り組みやすいかもしれません。
医療関係の勉強をしたことがある方でしたら、
2 人体の働きと医薬品 20問
も、スムースに取り組めるかもしれません。
なかなか手ごわい、
4 薬事関係法規・制度 20問
5 医薬品の適正使用・安全対策20問
でも、
5 医薬品の適正使用・安全対策 20問
については、未経験の方に比べたら取り組みやすいかもしれません。
そのような経験者の場合、まずは、4 「薬事関係法規・制度 」の分野を他の分野と同じレベルまで持っていく必要があります。
経験者でも未経験者でも、まずは、「自分がどのくらいの時間を受験勉強に費やせるか」を確認しましょう。それによって、可能な勉強方法が変わってきます。
受験生のように、受験を日々の中心における人と、お仕事や家事育児をしながら勉強する時間を捻出する人もいるかもしれません。受験勉強は合格のために必要な「時間×質」をどう確保するかが重要です。忙しくても「ながら勉強」などで時間を生み出せる方もいるかもしれませんし、他をシャットアウトして集中しないとダメなタイプもいるかもしれません。自分に合った「時間×質」を生み出しましょう。ただ、それは、受験をする最低条件です。登録販売者の受験をする人は、多かれ少なかれ勉強時間は確保しており、それなりの質をもって勉強しています。
合否を分けるのは、実は、「受験に直接必要でないことをどれだけやらないか」ということです。
仕事や家事・育児などやむを得ないことはあるかもしれませんが、それ以外の、「受験に直接必要ないこと」をどれだけ削ぎ落とせるかどうかが勝負になってきます。息抜きといって、他のことをやる人もいますが、受験生の脳のスペースは限られていて、そこに記憶できることも限られています。そして、登録販売者の試験に合格するために頭に入れることは膨大です。そのため、できる限り、それ以外のことは「やらない、覚えない」ことが重要です。好きな歌の歌詞、ポケモンの名前などが入っていると、薬の名前が入りません。旅行に行ったり、新しいお店に行ったり、テレビを見たりすると、そこで見たり聞いたりしたことが、頭に入ってしまいます。そして、どうしてもそういう記憶は、受験の記憶より定着しやすいのです。そういうことが多ければ多いほど、合格からは遠ざかることとなります。
とても大事なことですので繰り返し伝えますが、
可能な限り「受験勉強以外やらない」ことが重要です。
これは、禁止!って伝わってしまうかもしれませんが、時間が無い方が時間を生み出すことより、他のことを止める方がやりやすいので、お勧めしています。
また、先ほども申し上げましたが、登録販売者の試験に合格するために頭に入れることは膨大ですので、全体を網羅することは諦めましょう。わからないこと、細かいことは後回しにして、まずは、出題される確率の高い問題を解くための力を身に着けることに集中して、その部分に繰り返し取り組みましょう。
ステップ2「効果的な勉強法」
ステップ1で「受験勉強以外をやらない」「やることを絞る」という話をしました。
もし、あなたが女性である場合は、特に勉強法にも注意をする必要があります。人間の記憶は、1時間以内に半分になり、24時間以内に、ほぼ忘れます。そこで忘れなかったことが「覚えていること」となります。
忘れないためには、「繰り返し思い出す」ことが必要です。そのため、1時間たったら、その1時間で勉強したことを振り返る必要があり、24時間たったら、その24時間で勉強したことを振り返る必要があります。
振り返るというのは、具体的には、「白い紙に書きだす」「誰かに話す」という思い出すアウトプット作業が必要となります。入れたら出す。入れたら出す。これを繰り返して、記憶が定着して、忘れるのを防ぎます。
男性の記憶は、パソコンで言うと別名保存されているため、この「白い紙に書きだす」「誰かに話す」という思い出す作業をする前に、別のことをやっても、前にやったこととは別々に記憶されますが、女性は上書き保存されますので、この「白い紙に書きだす」「誰かに話す」という思い出す作業をする前に、決して別のことをやってはいけません。思い出す前に、息抜きだといってお茶を入れたり電話に出たりLINEをしたりすると、あっという間に、前の記憶を失いますので注意しましょう。
思い出してから、他のことをしましょう。
前編はここまで。
次回は ステップ3「計画をたてる。でも拘らない」~ です。
お楽しみに!
アフロ先生より。